中国新聞：脱サラの夢乗せ　石窯パン工房

1998年12月18日(金)【メディア掲載, 旅と鉄道】

1998年12月18日付の中国新聞「ひろしま」欄に「脱サラの夢乗せ　石窯パン工房　東京から移住長谷川さん夫妻　素朴な味...新年開店」の見出しでル･サンクのことが紹介されました。

　東京から甲奴郡総領町五箇にこの春移住してきた長谷川一成さん(47)と孝子さん(45)夫妻が、全国的にも珍しい石窯を使った手作りのパンの店を開こうと、窯づくりなどの準備に取り組んでいる。

　パン工房（43㎡）は古い農家を改装した自宅横に建設。内部に高さ1.5ｍ、内部の幅1ｍ、奥行き1.4ｍの石窯を、耐火れんがで築いている。年内に完成の予定で、新年から、直販や広島市内の共同購入グループを通じての販売を計画している。

　一成さんは深安郡神辺町出身で、東京の国鉄本社に勤務していたが、分割民営化を機に退職。広島に帰って田舎暮らしをしようと、準備も兼ねて都内のパン店などで勤務した後、昨年はフランスを旅行して現地のパン店も見学した。今春、総領町役場などの紹介で空き家を買い取って、長女の志織ちゃん(7)と一家三人で移住してきた。

　長谷川さん夫妻は国産の小麦、天然酵母を活用、ヨーロッパでは現在も使われている石窯でまきを燃料に純粋な手作リパンを焼く計画。一成さんは「当分は手探りが続くが、焦らず納得できるパンをじっくり作り上げたい」と話している。